親世代の「マッチングアプリ婚」への理解が深まる
株式会社エニトグループの調査によると、親世代(40〜69歳)のマッチングアプリを利用した交際・結婚への肯定的な意見は、2023年の69.0%から2026年には72.1%へと上昇しています。これは、マッチングアプリが社会に広く受け入れられつつある証拠と言えるのではないでしょうか。

特に注目すべきは、実際に我が子がマッチングアプリ婚をした親御さんの反応です。70.9%が「祝福する」と回答しており、マッチングアプリ婚ではない親御さんを15.7ポイント上回っています。これは、実際に経験することで、その出会い方に対する抵抗感が薄れ、前向きな気持ちに変わっていくことを示しているのかもしれませんね。

さらに、我が子がマッチングアプリ婚をした親御さんの9割以上が、友人や知人に馴れ初めを「オープン」に話しているという結果も出ています。「聞かれれば普通に答えている」が51.5%、「基本的に答えているが、相手によっては曖昧にしている」が40.3%と、積極的に話す方が多いようです。かつては「言いにくい」とされた出会い方も、今では堂々と話せる時代になってきているのではないでしょうか。私も、もし自分の子どもがマッチングアプリで素敵な相手と出会ったら、きっと喜んで話してしまうと思います。

親が本当に重視しているのは「真剣な交際」
では、親御さんはお子さんのマッチングアプリ婚について、何を最も気にされているのでしょうか。調査結果によると、最も多かったのは「真剣な交際かどうか」(41.8%)でした。一方で、「世間体」を挙げた方はわずか9.8%にとどまっています。この結果は、私にとって非常に印象的でした。親御さんが何よりも願っているのは、お子さんの幸せであり、そのために相手との関係性が真剣であるかどうかを一番に考えている、ということなのでしょう。

実際にマッチングアプリ「Omiai」を通じて結婚した息子さんを持つMさん(62歳)は、「出会い方よりも、その後のお互いの理解度が大切」だと語られています。また、マッチングアプリ「with」で結婚した娘さんを持つRさん(62歳)も、「出会い方ではなく、結婚後に協力し合い、問題があれば話し合える関係かどうかが大切です。親は子どもの幸せを願っているだけです」と話されています。親御さんの深い愛情と、本質を見抜く視点を感じますね。形式にとらわれず、お子さんの幸せを心から願う親御さんの姿が目に浮かぶようです。
当事者も親へオープンに伝える傾向が加速
マッチングアプリ婚をした当事者(20〜39歳)の意識も変化しています。親に出会いのきっかけを「伝えた」人は64.5%と、2023年の51.8%から12.7ポイントも上昇しました。

親御さんの反応も好意的で、83.0%が「喜んでくれている」「当初心配していたが、今は喜んでくれている」と回答しています。「否定的」な反応は2.8%に留まりました。実際に伝えてみれば、親御さんは想像以上に前向きに受け止めてくれることが多いのかもしれませんね。

「Omiai」を利用して結婚された佐藤さん(30歳)は、「『マッチングアプリ婚』は特別ではない時代へ」と感じているそうです。結婚報告の際に自然な流れで出会い方を説明し、親御さんもフラットに受け止めてくれたとのこと。私たち当事者も、親御さんの気持ちを汲み取り、丁寧に説明する姿勢が大切だと感じます。
婚活中の人々も親の理解に期待
現在婚活中の人々(20〜39歳)も、マッチングアプリ婚に対する親御さんの反応をポジティブに捉えているようです。自身がマッチングアプリ婚をした場合、「親に伝える」と回答した人は63.1%に上り、「伝えない」と回答した人は10.2%と少数でした。

また、74.2%が「親は祝福してくれると思う」と想定しています。「素直に祝福してくれると思う」が44.0%、「不安はあるが祝福してくれると思う」が30.2%という結果からは、婚活中の皆さんの希望に満ちた気持ちが伝わってくるようです。親御さんも時代とともに変化する出会いの形を受け入れ、お子さんの幸せを第一に考えていることが、広く認識されているのかもしれませんね。

時代とともに変化する「結婚」と「親心」
今回の調査を通じて、マッチングアプリ婚が社会に深く浸透し、親世代の意識も大きく変化していることが明らかになりました。かつては「言いにくい」とされた出会い方も、今や多くの親御さんがお子さんの幸せを願い、真剣な交際であれば祝福してくれる時代になったと言えるでしょう。大切なのは、出会いの形式ではなく、その先にある二人の真剣な関係性や、お互いを思いやる気持ちなのだと改めて感じました。
こども家庭庁の調査※1によると、直近5年間に結婚した人の出会いのきっかけは「マッチングアプリ」が25.1%で最多となっています。
- ※1:こども家庭庁(2024年11月18日発表)令和6年度「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」ウェブアンケート調査 最終報告サマリ: https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/3e9fd515-d6c1-416c-86d9-6df71d5213b1/eb02aed7/20241118_councils_lifedesign-wg_3e9fd515_05.pdf
どのような出会い方であっても、お互いを尊重し、真摯に向き合うことで、きっと素晴らしい関係を築けるはずです。皆さんの幸せな出会いを心から願っています。
それでは、また次のコラムでお会いしましょう。賢作でした。


