地方は「女性有利」、都市部は「男性有利」?
調査結果によると、エリアによって「成婚しやすい性別」が大きく異なることが明らかになりました。例えば、東京都では男性の成婚率が41.1%と、女性の27.6%を13.5ポイント上回っています。一方、北海道・東北、北関東・甲信越、東海・北陸といった地方エリアでは、女性の成婚率が男性を上回る傾向が見られました。

この背景には、進学や就職を機に若年層、特に女性が地方から大都市圏へと移動する「人口の偏り」が影響していると考えられています。これにより、地方では女性が有利、都市部では男性が有利という競争環境の差が生まれやすくなるのですね。これは、私たちが日頃から感じている社会の動きと、深く結びついているのかもしれません。
成婚カップルの年齢差に見る地域性
成婚カップルの年齢差にも、都道府県ごとに明確な傾向が見られます。男性が年上のカップルは、東京都(76.3%)や大阪府(74.1%)といった大都市圏で上位を占めています。一方で、女性が年上のカップルでは、宮城県(26.1%)、栃木県(22.9%)、滋賀県(21.6%)など、都市部以外の地域が上位に入っています。

特に宮城県は、女性年上カップルの割合が全国トップで、2位の栃木県を3ポイント以上も上回る結果でした。東北最大の都市である仙台市を中心に若年層が集まり、多様な価値観が形成されている地域性や、周辺県からの人口流入が影響しているのかもしれません。もしかしたら、結婚相手に求めるものが、地域によって少しずつ異なっているのかもしれませんね。
結婚相手に求める条件の多様化
全国的に見ると「男性が年上」のカップルが依然として主流ではありますが、その割合は2017年の83%から2025年には72%へと11ポイント減少しています。首都圏ベッドタウンでは、この変化が全国平均を上回るペースで進んでいるとのことです。

このデータからは、結婚相手に求める条件が「年齢」から「価値観や相性」へと移りつつあることがうかがえます。「男性が年上」という伝統的な結婚スタイルは変化しつつあり、年齢にとらわれない関係性が、これからの結婚の形として、さらに広がっていく可能性を感じます。
男女で異なる「成婚しやすい県」
男女別の成婚率を都道府県別に比較すると、男性では東京都(41.1%)、京都府(39.2%)、神奈川県(38.6%)と都市部が上位を占める一方で、女性では三重県(40.2%)、群馬県(37.2%)、宮城県(35.8%)と地方県が上位となり、男女で成婚しやすい地域が大きく異なる結果となりました。

一般的には「出会いが多い都市部ほど結婚しやすい」というイメージがあるかもしれませんが、今回の結果からは、成婚のしやすさは人口規模だけでは決まらないことが分かります。出会いの多さだけが、結婚のしやすさを決めるわけではない、という点は、非常に興味深い発見だと感じました。
婚活市場の「地域性」を踏まえた支援の重要性
今回の分析を通じて、婚活市場は全国一律ではなく、地域ごとに異なる特徴を持つ「地域性のある市場」であることが明らかになりました。少子化対策や結婚支援を進める自治体においても、「出会いの場を増やす」といった一律の施策だけではなく、地域の人口構造や婚活市場の特徴を踏まえた支援が、これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。地域の実情に合わせたアプローチが、幸せな結婚を増やす鍵となるのではないでしょうか。
この調査レポートについて、さらに詳しく知りたい方は、以下のIBJ結婚みらい研究所の記事一覧をご覧ください。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。賢作でした。


