「タイパ・コスパ」時代が生む“感受性の貧困”に警鐘
日本ロマンチスト協会は、設立20周年を迎える2026年6月19日の「ロマンスの日」から、シンクタンク「ロマンティック総合研究所」を本格的に始動させます。この研究所は、現代社会で顕著になっている「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」といった合理性・効率性重視の風潮が、人々の「感受性の貧困」を生み出している現状に警鐘を鳴らしています。

「何のために働くのか」「本当に好きだったものは何か」といった問いを見失いがちな現代において、人が直感的に出会い、ときめき、深くつながる感性は、残念ながら失われつつあるのかもしれません。私も、日々の忙しさの中で、つい効率ばかりを追い求めてしまうことがありますので、この問題提起には深く共感いたします。
「ロマンティック総合研究所」は、この合理性や効率性を超えて人が強く惹きつけられる「ときめき」を研究対象とし、精神的な豊かさとは何かを社会に問い続けることを目指しています。
日本ロマンチスト協会のこれまでの活動については、以下の公式サイトで詳しくご覧いただけます。

20年の「実践知」を社会や事業のインサイトへ
日本ロマンチスト協会は2006年の発足以来、「大切な人を世界で一番幸せにできる人」をロマンチストと定義し、「ロマンスの日の制定」や「恋する灯台プロジェクト」など、人と人の対話を生む事業を全国で展開してきました。こうした20年間の活動で蓄積されたのは、非効率に見える体験がなぜ人生の意味や幸福感につながるのか、という「人の心を動かす構造」に関する実践的な知見だそうです。
AIがコミュニケーションに介在する時代だからこそ、これまで感覚的に語られてきた「ときめき」や「ロマンティック」の感情構造を読み解き、企業や自治体、メディアに向けて新たなインサイトを発信していくとのこと。これは、これからの社会において非常に重要な役割を担うのではないでしょうか。
ロマンスイヤーに展開する5つの調査研究事業
協会設立20周年企画として、人々の心を動かす感情の構造を読み解く以下の5つの調査研究事業が展開されます。
1. 「絶滅危惧ロマンティック種」発表
効率化の時代に失われつつある小さな幸福や感性を「絶滅危惧ロマンティック種」として保全する取り組みです。手書きのメモや旅先からの絵はがき、待ち合わせ前のドキドキなど、全国から後世に残したいロマンティックな習慣や体験を募集し、分析していくそうです。私も、そういえば最近手書きの手紙を書いていないな、と反省してしまいました。

2. 「日本全国ロマンティック化計画」始動
日本人がどのような風景や現象に“情緒価値”を見出しているのかを調査します。全国からロマンティックな場所や体験を募集し、観光資源化されていない地域の「情緒資産」を発掘・認定し、新たな魅力として発信していく計画です。身近な場所に、意外なロマンティックが隠されているかもしれませんね。

3. 「日本人のロマンティック白書 2026」発刊
AIへの恋愛相談や、結婚という形を選ばないパートナーシップの広がりなど、現代人の「ときめき」の現在地を読み解く大規模調査を実施。専門家・研究者とも連携し、2027年度に初の白書として発刊予定です。現代の恋愛観やパートナーシップの多様性を知る上で、非常に興味深い資料となりそうです。

4. 「ロマンティック診断」公開
「恋愛的」「冒険的」「創造的」など、ときめきを読み解く7つの視点から、自身のロマンティックな感性の類型を可視化する診断コンテンツがリリースされます。自分が何に心を動かされ、どのような体験に価値を感じているのかを可視化することで、「感性の回復」を目指すとのこと。これはぜひ試してみたいですね。

ときめきを読み解く7つの視点:
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恋愛的ロマンティック
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冒険的ロマンティック
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官能的ロマンティック
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追憶的ロマンティック
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祝福的ロマンティック
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創造的ロマンティック
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幻想的ロマンティック
5. 「TOKYO WORLD TRAVEL」の構想
東京に集積する195カ国のレストランを巡る「都市の中の世界一周グルメパスポート」が構想されています。インバウンド戦略の逆となる「アウトバウンド・カルチャー」の可能性を探求するべく、現在、本企画を共に実現するパートナー企業を募集しているそうです。東京にいながらにして世界旅行気分を味わえるなんて、食いしん坊の私にはたまらない企画です。


スポンサーや協業に関するお問い合わせは、以下の連絡先へお願いいたします。

日本ロマンチスト協会 会長 波房克典氏のコメント
日本ロマンチスト協会 会長 波房克典氏は、現代社会の「感受性の貧困」に言及し、「人が何に心を動かされ、誰とつながり、どのように幸せを感じるのかを丁寧に見つめ直すことが重要です」と述べています。

「ロマンティック総合研究所」は、これまで感覚的に語られてきた「ときめき」や「ロマンティック」を、社会や事業の中で活かせる知見として可視化していく取り組みであり、恋愛の領域だけでなく、企業、自治体、地域、個人のウェルビーイングに寄与する新しい手がかりを発信していくとのこと。波房会長の言葉には、現代社会への深い洞察と、未来への希望が込められているように感じます。
ロマンティック総合研究所とは
「ロマンティック総合研究所」は、日本ロマンチスト協会(運営:株式会社ワールドエッグス)による調査研究機関です。人が合理を超えて何かに強く魅せられる「ときめき」の理由を調査・研究し、生活者の隠れたインサイトを明らかにすることで、商品やサービスの新たな価値を創造するシンクタンクとしての役割を担います。

まとめ
「タイパ・コスパ」という言葉が日常的に使われるようになった今、私たちは知らず知らずのうちに、心の豊かさを見過ごしてしまっているのかもしれません。そんな時代だからこそ、「ときめき」や「ロマンティック」といった感情を深く掘り下げ、その価値を再発見しようとする「ロマンティック総合研究所」の活動は、私たちにとって大切な気づきを与えてくれるのではないでしょうか。
日々の生活に、ほんの少しの「ときめき」を見つけるきっかけになれば幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。賢作でした。


