働く女性の結婚観、5年間で何が変わったのか
「結婚」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱かれるでしょうか。近年、女性の社会進出が進み、働き方も生き方も多様化しています。そんな中で、結婚に対する価値観も大きく変化しているようです。
転職サイト『女の転職type』が行ったアンケート調査では、働く女性248名を対象に「結婚観」について尋ねています。

結婚願望は5年で2割減少
まず驚かされるのは、結婚願望を持つ女性の割合が、5年前と比較して大きく減少している点です。2026年の調査では、「いつかは結婚したい」が32.2%、「近いうちに結婚したい」が17.8%で、合わせて50.0%が結婚したいと回答しています。これは2021年の調査結果(72.4%)と比べると、2割ほど減少していることになります。

皆さんの周りでも、結婚に焦りを感じない、あるいは結婚以外の生き方を選ぶ友人が増えたと感じることはありませんか?私自身も、多様なライフスタイルを尊重する風潮を強く感じています。
結婚に興味がない理由は「自分のペースを乱されたくない」
では、「結婚に興味がない」と回答した女性たちは、どのような理由を挙げているのでしょうか。最も多かったのは「自分のペースを乱されたくない」が62.2%、次いで「自由がなくなる」が51.4%でした。

自分の時間や空間を大切にしたい、精神的な自由度を優先したいという気持ちが強く表れていますね。他にも「離婚経験があるから」「事実婚をしていて、結婚にこだわりがない」「結婚する意味が見いだせない」といった意見も寄せられています。結婚が「しなければならないもの」ではなく、「数ある選択肢の一つ」として捉えられている現代を象徴しているように感じます。
結婚相手に求める年収と、結婚後の働き方
結婚願望を持つ女性たちが、パートナーにどのような条件を求めているのかも気になるところです。特に経済的な側面は、結婚生活を考える上で重要な要素でしょう。
最低年収は「500万円~600万円未満」が最多
結婚相手に求める最低年収については、「500万円〜600万円未満」が25.5%と最も多い回答でした。次いで「400万~500万円未満」と「600万~800万円未満」が同率で25.0%となっています。

2021年の調査でも「500万円~600万円未満」が最多でしたが、注目すべきは「300万円~400万円未満」と回答した人が、2021年の17.8%から2026年には10.2%へと減少している点です。これは、結婚相手に求める経済的な水準が、全体的に上昇傾向にあることを示唆しているのかもしれません。皆さんは、この結果をどのように受け止められますか?
結婚後も「働き続けたい」女性が9割以上
では、もしパートナーが希望する最低年収を得ていたとして、自分自身は仕事を辞めたいと思うのでしょうか。この問いに対して、「仕事のペースは落とさず、働き続けたい」と45.8%が回答しました。「仕事のペースを落として、働き続けたい」が40.4%、「一度辞めて、いずれまた働きたい」が8.0%と続き、合わせて94.2%もの女性が「働き続けたい」「また働きたい」と回答しています。

この結果から、現代の女性にとって仕事は単なる生計の手段ではなく、自己実現や社会との繋がりを保つ重要な要素であることがうかがえます。パートナーの収入に依存するのではなく、自分自身のキャリアも大切にしたいという自立した意識が強く感じられますね。
選択的夫婦別姓制度への見解
結婚制度に関するもう一つの大きなテーマとして、「選択的夫婦別姓制度」があります。この制度について、働く女性たちはどのように考えているのでしょうか。
制度に「賛成」が半数以上
結婚時に夫婦同姓か別姓かを選択できる「選択的夫婦別姓制度」について尋ねると、「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓がいい」が33.5%で最多。「制度に賛成で、夫婦別姓がいい」が18.5%と続き、合わせて52.0%の人が制度に賛成と回答しています。

一方で、「何とも思わない」と回答した人も27.4%いました。これは、結婚自体への関心が薄い層が、制度に対しても同様に興味関心が低い可能性を示しているのかもしれませんね。
賛成理由は「名義変更の手間」、反対理由は「旧姓を通称で」
選択的夫婦別姓制度に「賛成」する理由としては、「名義変更に手間がかかる」が68.2%で最も多く、「個人の自由を尊重したい」が56.6%と続きます。

一方で、「反対」する理由としては、「旧姓を通称として使えば問題ない」が60.9%、「日本の伝統や文化を大事にしたい」が52.2%が上位を占めています。

賛成派、反対派それぞれの意見を見ると、個人の利便性や自由を重んじるか、伝統や既存の慣習を重視するかの違いが明確に表れているように感じます。どちらの意見も納得できる部分があり、難しい問題だと考えさせられますね。
制度導入が結婚意欲に与える影響は「変わらない」が約9割
もし選択的夫婦別姓制度が導入されたとしたら、結婚への意欲は変わるのでしょうか。この問いに対して、「変わらない」と回答した人が86.4%と圧倒的多数でした。

「結婚したくなる」「少し結婚したくなる」を合わせると10.5%が結婚に前向きになる一方で、「結婚したくなくなる」は3.1%と少数派でした。この結果は、女性が結婚を躊躇する本質的な理由が、単に姓が変わる負担の有無以上に、「自由の制限」や「家事育児の不均衡」といった構造的な不安にある、という考察もできるのではないでしょうか。
まとめ:多様化する結婚観と、これからの社会
今回の調査結果からは、この5年で女性のライフスタイルがより多様化し、本質的な「自立」へとシフトしている現実が見て取れます。結婚が義務ではなく「数ある選択肢の一つ」となり、自らの人生の舵を自分で握るという強いオーナーシップ意識が浸透しているように感じます。
仕事は自己実現と社会との接点であり、パートナーの収入に依存しすぎないリスクヘッジとしての「稼ぎ続けること」が重要視されているのは、現代社会の不確実性を冷静に見極めている証拠かもしれません。そして、選択的夫婦別姓制度の導入が結婚へのハードルを大きく変えないという結果は、女性が結婚に求めるものが、表面的な制度論を超えた、フラットなパートナーシップの構築にあることを示唆しているように思えます。
正解のない時代、結婚を選ぶ人生も、選ばない人生も、すべては自由です。それぞれの価値観に合わせて、誰もが無理なくキャリアと人生を両立できる環境が整うことこそが、多様な生き方を応援し、これからの社会をより豊かにしていく土台になるのではないでしょうか。
今回の調査について、さらに詳しく知りたい方は、以下のリンクからご覧いただけます。
さて、今回は現代女性の結婚観について、様々な角度から見てまいりました。結婚という形にとらわれず、誰もが自分らしく輝ける社会が理想的だと、改めて感じます。皆さんの人生の選択が、より豊かで実り多いものとなることを願っています。賢作でした。


